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12月 1, 2007

がん遺伝子治療

カテゴリー research — daichann @ 11:28 pm
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遺伝子治療と聞くと、どういうことを想像しますか。

おそらく、遺伝子欠陥のある病気(疾患)に対して、 それを補う(置換する)という方法が狭義でいう遺伝子治療なのかもしれません。

しかし、わたし(たち)のアプローチは、遺伝子疾患に対してでなくガンに対する遺伝子治療の可能性を研究しています。ガンに対する遺伝子治療?! たしかに、がんを遺伝子治療する考えには、普通の考えでは無理があります。しかし、ガンは元々遺伝子の変異の蓄積によって発生するという最近の知見に基づくと、遺伝子治療をおこうなうというという意味ではなんら間違った言い方ではないと思います。ただ、その方法は異なります。疾患性遺伝子治療は、遺伝子を”補う”ことが基本になります。それに対して、ガン遺伝子治療ではその細胞を”殺す”ことが基本です。

我々のおこなっている方法は、ウイルスを改変したものを用いています。通常、人に感染するウイルスは、人間にとって危険なもので排除されるべき異物ですが、遺伝子治療用に改変されたウイルスは、正常な細胞では増殖せずがん細胞のみ増殖して、感染した細胞を最終的に殺してしまいます。これは、化学療法と同じく抗がん剤としての作用をもち、さらにがん細胞に次々に感染していき最終的に死滅してしまうという、抗がん剤に比べてガンに対する特異性を高めることも可能になってきています。

もっとも、この方法が万能であればすでに改変ウイルスを用いたがん遺伝子治療が主流になっているはずですが、じっさいには我々の生まれ持っている防御機能、免疫反応 が大きな障害になっています。

現在の研究の主流は、いかにして元来備わっている免疫機能をうまく逃れて、がん細胞を殺していくかに焦点が当てられているのではないでしょうか。

今、それをうまく逃れる方法を見つけ、ガン治療効果を高められるか試しているところです。良い結果がえられることを期待して、研究しています。

2件のコメント »

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    ピンバック : ˡ .info - ߾ : 2007ǯ123θ߾ by admin — 12月 2, 2007 @ 11:51 am | 返信

  2. 大変参考になりました。また調べ事などに活用させて頂きます。よろしくお願いします。

    コメント : ずーさん — 12月 26, 2007 @ 12:11 am | 返信


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