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4月 17, 2008

ものづくりの復権はバイオの職人育成につながるか

カテゴリー life, news, research — daichann @ 10:03 pm
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日経ビジネスのオンライン版NBonlineの記事に、「”勝ち組”以外のキャリア教育」という連載記事があります。この記事で、山形県長井市にある長井工業高校の再生と地元企業、町とのつながりを紹介しており、感銘を受けました。NBonlineは日本のメディアにしては良質の読み応えのある記事をオンラインでも無料提供しているので、お気に入りのサイトとしてたいて目を通しています。

さて、いわゆる工業というとどうしても機械、土木などハードなイメージがあり、実際に大方そのように考えても間違いはないでしょう。たとえ、”化学”が含まれていても実際は化学プラントとかといった、ハードのイメージで試験管をイメージしないでしょう。大学の化学というと、研究室イコール白衣を着て試験管を片手に、というイメージになりますが(あくまで、一般的なイメージ像の話なので、あまり細かい突っ込み話でお願いします)。

しかし、バイオというとどうでしょうか。確かに、大規模生産をするものも多くあり、工業的なものもありますが、企業といえども研究机(ベンチ)が、主な作業場になるかと思います。何をいいたいかというと、工業はエンジニアの業種であり、バイオも工学的な分野(遺伝子工学、微生物工学、動物工学、植物工学うんぬん)は存在するので、バイオ専門の工業高校があってもいいと思いますが、実際は聞いたことがありません。専門学校でバイオ系がある話は聞いたことありますが。比較的新しい分野であるIT(情報)であっても、情報工学などとと多くの工業高校で教えられています。

なぜ、バイオがないのか?

正直、そういう人材は大学内でも必要です。いわゆるテクニシャンですが、一般的な実験を再現よくできる人材はどこでも必要とされていることでしょう(雇えるだけのグラント(お金)さえ持っていれば)。医学系の研究室だと、実験が得意な人が正直少ないです。偏見もありますが、アメリカ人はすぐに人を使いたがって自分で極めようという人は、日本人の研究者と比べて、少ない気がします。だから、日本人研究者は重宝されるのですが、自分がテクニシャンのように扱われていたら、それはそれで問題です。

話がそれましたが、工業高校で、バイオ専門職人を育てられないのは、一つにはお金がかかることがあげられます。一つの高校の一学科に数百数千万のお金を投資できないでしょうし、他の学科とのバランスもあることでしょう。次に考えられる要因は、バイオ産業が未だ発展途上ということがあげられます。まだまだ、高学歴者の特権領域のような気がしますし、日本のバイオベンチャーは未だ散々です。医療、畜産、農業、環境、クリーンエネルギーなど、バイオの活躍できる分野は数多くあるのですが、世論は遺伝子工学(遺伝子組み換え作物、クローン牛など)にたいするネガティブなイメージが先行し、畜産や農業では産業化できる環境が整っていない状態が続いています。医療は、まだ検査領域にはだいぶ浸透してきましたが、治療現場ではまだまだ化学薬に追いついていません。そして、まだまだ大卒以上の人を採用することが主流で、高卒者に対する募集が少ないということでしょう。でもこの問題は、卵が先か鶏が先かの問題で、工業高校を作らなければ、普通高校を卒業した人では全く使い物にならない(採用云々以前の問題)からです。

もう少しこの分野が成熟したら、工業高校でも人材を育てられるだけの予算をあてられ、バイオ企業などに就職する道がつながると、期待します。今は、まだまだ時期早々なのでしょうね。でも、日本も早くバイオにももっと真剣に政策決定すべきだと思います。今はうわべだけの盛り上がりで、実が乏しいのが現状ではないでしょうか。将来の高度化した社会では、いずれ後進の国々に追いつかれることにもなりません。例えば、シンガポールのような小国に。(注、この国はバイオ産業を国の将来にかけていて、莫大な投資と人材を世界中から惹き付けています)

日本は、産業発展への長期目標として何か具体的に設定しているのでしょうか。現在の政治は、目を覆うばかりです。

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